河川系 ビワコオオナマズ -3日間で10本のビワコオオナマズをキャッチした釣行-

ビワコオオナマズ

今回は河川系のビワコオオナマズを狙った3回の釣行を記事にしました!

日本三大怪魚の内、最も釣り上げるのが難しいと言われている神秘の魚 ビワコオオナマズ

まずはビワコオオナマズ という魚について。

2種類のビワコオオナマズ

ビワコオオナマズは琵琶湖水系のみに生息する固有種で 最大個体は140cm/25kgを超える、正に純国産怪魚である。

生息域は本湖と流出河川の二箇所に分けられ、それぞれまるで別種のような行動パターンで狙い方も異なります。

本湖系個体は攻略が特に難しく、1年間ルアーを投げ続けて反応を得られるのは僅か数回という忍耐の釣りになるが、コンデションの良い魚体と圧倒的なサイズが魅力になる。

今回狙う河川系個体は本湖にこそサイズは劣るが、メーターオーバーが釣れたという話もよく聞く。

なによりもルアーへの反応が良く攻略法さえ掴めれば、割とイージーに狙って釣れるという。

主なエリアはメジャーポイントである淀川水系の瀬田川と宇治川の二つ。

エリアの規模も本湖と比べると狭くキャストしている範囲内にビワコオオナマズが回遊してくる可能性も極めて高い。

河川系のビワコオオナマズ探し

まず河川を下見していて不安になったのが流れの速さ。

この激流の中に本当にオオナマズはいるのか?と誰しも思うであろう。

放水量によって流れの速さと水位が変動します。
この日は120m³/s

そんな先入観があり、最初に選択したポイントは 川の内側部分であるインサイドベンドの緩い流れ。

ベイトとなり得る小魚が溜まっていたので期待していたが、小一時間探るもバスやニゴイ等は確認できたが本命のオオナマズからの反応は無かった。

エリアを一通り回り、事前にマークしていたアプローチできるポイントには全てルアーを通した。

そして、見つけた 笑

河川系オオナマズとの出会い

流れが強いアウトサイド側を見ている時だった、

流心から僅かに外れた流れのヨレで表層を漂う青白い魚。大きさは1mくらい。

オオナマズだ!

すかさずルアーを流心にキャストしてヨレまでドリフトさせる。

オオナマズの口元を通った瞬間、軽くキスバイトするも口元に違和感を感じたのか、その巨体を反転させて流れの中へと去っていってしまった。

しばらく間をおいて2投目。

先程のトレースコースで流れのヨレに差し掛かった瞬間、、、ドゥン‼︎と金属的な鋭いバイト。

食った!

ロッドに乗る重みは軽く、先程目視したサイズより遥かに小さいが、、

上がって来たのは正真正銘のビワコオオナマズ !

大理石のようなマーブル模様が美しい‥

メータークラスのチャンスは逃してしまったもののこの出会いから得られた情報は多かった。

ボトムではなく中層付近を主に狙い、流れが緩い場所を外して探していく。

河川系オオナマズ攻略のヒント

どの魚種にも言えることだが、最初の一匹をキャッチ出来れば次からは割と簡単に釣れるもの。

チャンスは突然訪れた。

流心を超えヨレに差し掛かったところで、ラインスラッグが弾かれる!

フッキングした瞬間から始まるファーストランを耐え、体感5分ほどのファイトで上がってきた大きな口を掴む。

獲った!

短い髭にマーブル模様の青白い魚体、河川系オオナマズの特徴。

メジャーを当てると1mを超えていた。

“105cm

やはり1mを超えると雰囲気が変わる、、

純国産妖怪!笑

初日の釣行はここまでとなったが、徐々に河川系個体の攻略法が見えてきた。

夜よりも昼間の方が時合いが分かりやすい。

僅かな間ではあるが、その間オオナマズが活発に動き回り浮き気味になるのだ。

2回目の釣行はその時合いを狙いに昼前にフィールドへと向かった。

前回より放水量が少なく水質はややクリア

エリアは前回より下流側。水位の低下で現れた大岩の反転流を打つ。

マグナムトラップを反転流にテンションフォールで流し込むと一投目からミスバイト。

そこからしばらく反応があり、開始10分程で2本のオオナマズをキャッチ!

キャスト数が増えるごとにバイト数は減っていく、、

視力が悪く波動に敏感なナマズ類はルアーに対するスレが早い。というのはオオナマズにも当てはまるのだろう。

一箇所のピンに3回ほどトレースコースを変えてキャストし、反応が無かったら時間を改めて何度も同じポイントに入り直している。

ほどなくして良型のオオナマズがヒット。惜しくも1mには届かなかった。

“95cm

最後に一匹追加して日没を迎えた。

タックルセッティング

ルアー

暗い時間はビッグベイトやトップ、ミノーにも反応があるが、日中はバイブレーションへの反応が良い。

反則的に釣れるので美学は無いですが、、笑

根掛からせないようにテクニカルなラインコントロールが求められるのでゲーム性は高い。

これは別日に釣ったオオナマズですが、市販品のビッグバイブではこれがおすすめです!

普段はマグナムトラップを使っていますが、ビッグバイブレーションって日本では不人気なのか市販品が少ないですよね、、

一般的にはTNシリーズが定番化されています、なんと言っても魚種問わず反応が良い!笑

スナップやスプリットリング、フックの強化を忘れずに、、。

フックはこれを愛用しています!↑

ラインはナイロン30lbの通しでトラブルはありませんでしたが、根ズレや歯切れ等を考慮してpe3~4号にリーダー40~60lb辺りが良さそうです。

リールはラインキャパを考慮するとシマノなら200番以上、流れを探る釣りなのでハイギアのものが好ましい。(18アンタレスMDを使用)

ロッドはビッグベイトロッドが主流。河川のオオナマズは最大でも10kg前後ですが、流れに乗ると想像以上に引くので魚を早めに寄せられるバッドパワーは必要になります。(ワールドシャウラ1754を使用)

ビワコオオナマズはルアーをあまり追わないが、口を使わせるのが難しいわけではないと感じる。

何度かサイトで反応を確認する機会があったが、口元にルアーを通せれば高確率でバイトに持ち込めた。

少ないチャンスをものにする為にも毎投ルアーのアクションに集中して、足元まで綺麗に引き切ることを意識したい。

できるだけ一定のレンジを一定のスピードでトレースするように気をつけている。リーリングはブレのないように、、

そんな些細なことでも確実に釣果は変わると考えています。

3回目の釣行日は快晴。5月の終わりだというのに立っているだけで汗が止まらない夏日

放水量は更に減り、実績があるエリアを回るが反応は得られなかった。

魚のポジションが変わったら早々に見切りをつけて一からエリアを絞り直すのが鉄則だが、

今回はこのエリアで粘ってみることにする。

なるべく一つのエリアを見続けることでその場所の傾向を掴むのが、自分なりの初場所の攻略法。

この前の時合い直前、ボトムからハンドル3回転ほど浮かせてドリフトさせているとヒット!

リリースして次のキャストでもう一本追加。

マナマズサイズでも一応ビワコオオナマズ 笑

時合いというのは不思議なもので、今まで静まっていた水面で活発にライズが起きる。

しばらく眺めていると水面にオオナマズが顔を出す。よく見ると水に落ちた虫を捕食しているようだった。

全ての魚種に言える事だが、観察から得られる発見は非常に多い。

釣れない時間はロッドを置き、一息ついてフィールドと向き合ってみると何か新しい発見があるかもしれない。

試しに表層を引けるルアーを遠投してみた。

スピニングタックルでの細糸は流れを受けにくいのでドリフトには強い。

先程オオナマズがライズした辺りでヒット。

上流から流れてくるベイトを待ち構えていたのであろう。

紫色が強い個体。”78cm

オオナマズに限らずルアーフィッシングというものはルアー選択よりもトレースコースの方が重要になると思っている。

ある程度魚が釣れてくるとバイトが集中する場所が見えてくる

ストラクチャーがあれば分かり易いが 特に何も無い場所でピンが成立していることも多い。

このコースいつも釣れるな!という場所の地形や質感を調べる為に糸の先にシンカーをつけてズル引いて探ったりもする。

目には見えない釣れるコースを複数持つことで必然と釣果も上がる。

オオナマズはピンの範囲が狭いような気がするので、口元にルアーを当てる様なイメージで丁寧なトレースを心掛けたい。

時合い終了間際いつものコースでドゥン!と気持ち良いバイト。

何度か激しい走りを指ドラグで耐えて無事ランディング!

2本目のメーターoverは一本目と同寸の105cm

最大120cmが出ていると聞いたことがあるので、まだまだサイズアップが狙えそうだ、、

河川のビワコオオナマズ を狙った3回の釣行はこの魚で幕を閉じた。

今は高知のアカメ釣行の予定で埋まっているのでしばらく行くことは出来ないけれど、また来年も会いたいな!河川のオオナマズ!

オオナマズ以外に遊んでくれる魚たち

ビワコオオナマズ を狙っていると、他の魚種が混ざるのも楽しみの一つです。

最も遭遇する確率が高いのはブラックバス。

狙うと釣れないくせに外道では良く釣れる魚種です 笑

琵琶湖以外でこの体型が釣れるのは嬉しい。水系は一緒ですが‥笑

50cm近い良型のバスでもオオナマズと比べるとこんなに小さい 笑

メーターオーバーのオオナマズとツーショット。

ロクマルが泳いでいたりと琵琶湖に負けをとらないポテンシャルを感じられる。

このエリアでの自己ベストはマグナムペンシルに落ちパクで出た57cm

アフター回復型の嬉しい一本!

下流の淀川に合流するところまでポイントは沢山あるのでオオナマズ釣りの合間に探してみるのも良いかもしれませんね!

次に遭遇する確率が高いのはこの魚!

チャネルキャットフィッシュ (アメリカナマズ)

まさか激流の中に棲んでいるとは思わなかった。

本来ここに居てはならない外来魚ですが、度々ルアーにアタックしてきます。

他にもマナマズやイワトコナマズ等、豊富なナマズ類が生息しているのでナマズ好きにはたまらない水系だと思います 笑

珍しいブラックイワトコ‼︎

この水系のイワトコナマズは黒色個体が多く生息しています。

本湖にかける思い

河川のオオナマズを狙っていると本湖が恋しくなる。

圧倒的なサイズ、コンディションのオオナマズが潜む本湖

実は今年もかなり通っていました!

広い琵琶湖の中で本湖産オオナマズを手にすることは、決っして簡単な事ではない。

トップに激しく出て乗らなかったり、ファーストランでフックオフしたりと反応は1ヶ月に2回くらいあるものの、本当に釣れなさ過ぎる、、この魚は‥

諦めかけた最終日の夜明け寸前にキャッチ出来ました、、涙

“114cm/12.8kg

本湖に通っていて本当に良かったと思える瞬間

この感動を味わう為に通い続ける。

前日仲間が釣った125cmのオオナマズには驚いたけれど、この魚を釣る直前に見た140cm有る無しの個体も衝撃的だった。

まだ狙い足りないけれど、タイムアップにつき追跡は来年に持ち越し!

長くなりそうなので本湖の話はまた別の機会にします!!

2022年春 オオナマズ釣りの後はアカメが潜む高知へと向かった。

これから釣りに来られる方へご協力頂きたいこと

希少な魚を狙える環境に常に感謝心を持ち、最低限のマナーは守りましょう!

・糸くずや釣り場で出たゴミは持ち帰りましょう。

・近隣住民の迷惑になる行為には気を付けましょう。(大声での会話、迷惑駐車 等)

・先行者には挨拶を!(近くに入る際は一声掛けてから、許可を得ても一定の距離感を保ちましょう)

・釣り上げた魚はなるべく早くリリースすることを心掛けましょう。(写真撮影する際は撮影の準備が整うまでフィッシュグリップ等で魚を水につけておくと落ち着いて綺麗な写真が撮れます)

・確実に取れる!と思える なるべく強いラインシステムを組みましょう。(ラインチェックも忘れずに!ラインブレイクは魚にも自分にも良い事はありません)

これからも、この素晴らしい環境を維持して皆様が楽しい釣りを展開出来ますように‥。

ご協力宜しくお願い致します!^ ^

最後までお読み頂きありがとうございました!!

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