琵琶湖のビッグバスメゾッド -ジグヘッドスイミング- ① ロッドとライン選び

ブラックバス

冬の北湖

個人的バス釣りのメインシーズン。

琵琶湖に引き寄せられるように通い詰めた思い出が蘇ってくる。

寒さと睡眠不足に耐えながら、魚からの反応を求めて釣り歩く修行のような釣り。

そんな苦労も吹き飛んでしまう圧倒的な魚体に魅せられて情熱を燃やす。

いつか自己記録を塗り替える魚を手にしたい。そんな想いで、

15lbを超えるような魚を岸から狙えるこのシーズンに夢を見て北湖に通う。

そんな冬の琵琶湖で主流になっている釣りがジグヘッドスイミング。(以下:JHS)

今更 記事にするかどうか悩みましたが、、 JHSについて質問を頂くことがあるので取り上げてみました。

ジグヘッドスイミングの種類

ジグヘッドの中層引きは大きく分けて3種類、

名古屋釣法、ミッドストローリング、ジグヘッドスイミング

発祥は“ルアーショップおおの”さんを拠点とする湖北ローカルの方々が生み出した いわゆる“名古屋釣法”というもの。(実際にはもっと昔から一部のアングラーの間でシークレットとされていたようです)

そこから派生したのがトーナメントで広がりをみせるミッドストローリング。

名古屋釣法の現代版的なものがジグヘッドスイミング。

…だと思っています。笑

まず名古屋釣法とは

旧ラグゼ757Sやアリヴェール72などの柔らかい竿を使いナイロンラインで5インチクラスのワームを中層引きする釣法

ワームはスタッド、スキーターフィッシュ、フィンズフィッシュ、スラッゴー、が有名です。

今では珍しいチューブ系ワームや変わり種のギドバグ等も主流だったようです。

チューブワームはよりスローに引けることと引き抵
抗が強いので小さなピンを丁寧に通しやすい。
飛距離が出ないのが難点‥

スティックベイトの中層引きは“フワ釣り”、チューブワームやクローワームのボトムスイミングは“底モゾ”といわれています。

ミッドストローリングとは

メバリングロッドのようなULの竿にライトライン、3インチほどの小さいワームを小刻みにローリングさせるトーナメント思考の釣法

ワームに内蔵されたアルミテープをロールで反射させるフラッシングミドストというものもあります。

そしてジグヘッドスイミング

現在の琵琶湖で流行しているスタイルで パワーフィネスタックルを流用し、PEラインで飛距離と操作性を高めたものです。

今では各メーカーから様々な仕様のロッドが作られて選択肢も増えています。

ジグヘッドスイミングとの出会い

野池アングラーの頃、先輩がミドストで50upを連発していたのに衝撃を受けた。

話を聞くと、春先の縦ストにサスペンドしている雌バスを簡単に食わせられるという。

気がつけば、次の日からスピニングタックル一本で野池に通っていた。

中層を一定のリズムで引く感覚を身に付けるのには時間が掛かった。

自分では出来ている気がしても、実際はワームが暴れ過ぎていたり レンジが上下したりと思い通りのアクションにならない。

コシが抜けたデストロイヤーF2-64xに物足りなくなると、メバリングロッドを流用してミドストしていた。

ミドストでたまに釣れるゲンゴロウブナ
鮒は冬になると肉食になる個体もいるらしい。

それから数年後、琵琶湖に夢を求めて移住。

本場のジグヘッドスイミングと出会う。玄人のようなタックルと独特の竿さばきに美学を感じました。笑

初めはPEセッティングだったが、魚を掛けていくうちに使いにくいと感じた。

調べていくうちに名古屋釣法というものを知り、アリヴェール72という竿に辿り着く。

トラウトロッドのようなコシの抜けたブランクスにナイロン8lb!

手に馴染むまで半年くらい掛かったと思う。

使い込むうちに湖北の急深ブレイクを引き上げてくるのにはこのセッティングが理に適っていると痛感した。

そして何よりもナイロンの振り重りが好きだった。

こうしてジグヘッドスイミングの世界の深みへとのめり込んでいく。

※この記事は筆者の持論であり、内容が必ずしも正しいという訳ではありません。ご参考までにお楽しみ下さい。

少し話が長くなりそうなので、何編かに分けて書こうと思います!

タックル

名古屋釣法

冬+湖北
アリヴェール72
07ステラc3000
ナイロン8lb
スタッド5インチ
夏+シャロー
アリヴェール72
14ステラc3000s
pe0.6~0.8+フロロ12
スタッド5、サイレントスティック(SS)
7月のJHSが効くタイミング
ショートバイトでパワースピニングでは掛けられなかった魚がアリヴェール72に持ち替えると連発。

ジグヘッドスイミング

この釣りの面白いところは人それぞれ好みのセッティングが違っているということ。 見ていて楽しいですし、そういうの好きです 笑

ロッド

仲間とタックル交換して振ってみたり、他魚種の竿で良さげなのを実際に使ったりして今のセッティングに辿り着きました。

印象に残った竿は数本ありましたが‥

一時期使っていたシーバスロッド、ディアルーナMB S706L-4はPEラインがかなり使い易かった。しかも4ピースで携帯性抜群! (なぜか手放してしまった‥)

ハリが強い竿より乗せ調子の方がこの釣りに合っていると感じますが、 (バイトが浅い日はとにかく掛からない‥)

逆にココは強波動で寄せたい!といった時はハリの強い竿でラインを叩くようにアクションを入れる事もあるので、ロッド選びに悩んでいました。

そんな時出会ったミッドライダー711。乗せ調子と掛け調子の中間的な竿になります!

個人的に好みのテーパーはレギュラーからちょいファースト、少し先おもりの方が振り感を掴みやすいです。

ブランクス感度よりもラインスラッグの重みから得られる情報の方が多いので、振り感の重さを手首で感じながら水中の変化を掴んでいます。

まだまだ使っていない竿も沢山ありますし、ロッドの好みは人によって変わってくるので自分に合ったものを選ぶのが一番だと思います。

こんな5フィート台のライトゲーム用ロッドでもやろうと思えばJHSは出来てしまいます。笑

ライン

ナイロンラインは振りおもりを感じ易いのでラインスラッグを出す感覚が掴みやすいです。

不慣れな人こそナイロンだと思っています!

また冬特有の静電気でPEラインが水面からフワついてしまう時にはナイロンがおすすめです。

デメリットはスピニングでは8lbが限界なのと、PEと比べると飛距離が若干劣ることでしょうか?(吸水すれば問題なく飛びますが‥)

強風時にラインが流されにくいというメリットは大きいです!

PEラインのメリットは飛距離と、ラインが細いので1ランク上のlb数を巻けること!

デメリットは根擦れに弱いのと、糸ふけを出すと感度が失われること (少しでもラインが弛んだら感度0になります。)

個人的にはナイロンの通しにリーダーでフロロラインを組むことが多いです。

あまり一般的ではないラインシステムですが、ナイロンの使い易さと強度を両立できるので是非試してみてください!

歯切れ対策はもちろん、比重の重いラインを先端に組むことで飛距離UPやボトム接地感が掴みやすくなります。

糸の太さは細い方が食う!ということはありません。

湖流が強い日やワームのアクション的には細糸の方が有利な状況もありますが、ラインの存在感を消すために細くすることはありません。

ラインが太ければ水の抵抗が多く掛かる分、よりスローに引くことができます。

流れが効いていないノー感じな状況こそ太糸で浮遊感を高めることで「喰う引き抵抗」を作り出すことができます。

リールは3000番台。モノフィラ系は8lb、peは1.5号くらいまでなら問題なく使えます

ドラグは自分の適正ドラグ値から3クリックくらい締め込んでいます!フッキング後の魚の動きに合わせて緩めます。

掛けた魚はなるべくキャッチできるように万全のラインシステムを組みましょう!!

jhsタックルセッティング

以上のことを踏まえて、現時点でのタックルの組み合わせはこんな感じです!

湖北兼用
ミッドライダー711
ステラ3000番
pe1.0+フロロ14lb
急深エリア or 近距離
ミッドライダー711
ステラ3000番
ナイロン8lb+フロロ12~14lb(リーダー)

peはソルティガの8本編み フロロリーダーは安価なbass Xを使っています。

探せば探すほど手に馴染むロッドが見つからずに、もう2冬もJHSの釣りをメインから外していましたが‥

ミッドライダー711の最終サンプルが手元に届いてから、この冬は釣れるイメージが湧いてきて完全復活しました。

次はワームとアクション編

②へ続きます、、

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