冬の北湖
個人的バス釣りのメインシーズン。
琵琶湖に引き寄せられるように通い詰めた思い出が蘇ってくる。
寒さと睡眠不足に耐えて暗闇に怯えながら笑 魚からの反応を求めて釣り歩く修行のような釣り。
そんな苦労も吹き飛んでしまう圧倒的な魚体に魅せられて情熱を燃やす。
自分は1匹釣るだけでもかなりの苦労ですが‥笑
SNSで流れてくる釣果を見ていると皆さんの上手さを実感します。
いつか自己記録を塗り替える魚を手にしたい。そんな想いで、
15lbを超えるような魚を岸から手にできる、、このシーズンに夢を見て北湖に通う。
そんな琵琶湖で今主流になっている釣りがジグヘッドスイミング。(以下 JHS)
今更記事にするかどうか悩みましたが、、 JHSについて質問を頂くことがあるので取り上げてみました。
ジグヘッドスイミングの種類
まずは温故知新。偉そうに語るなと言われそうですが、、笑
どの釣りでも新しい分野にチャレンジする時には、原点を知ることで何か見えてくるものがあるのでは?と思って学び直しています‥。
(他の名古屋釣法の記事で同じことを書いている方がおられて驚きました。笑 やはり先人の考えを学ぶのは大切ですね!)
ジグヘッドの中層引きは大きく分けて3種類、
名古屋釣法、ミッドストローリング、ジグヘッドスイミング
発祥は“ルアーショップおおの”さんを拠点とする湖北ローカルの方々が生み出した いわゆる“名古屋釣法”というもの。
そこから派生したのがトーナメントで広がりをみせるミッドストローリング(ミドスト)
名古屋釣法の現代版的なものがジグヘッドスイミング。
…だと思っています。笑
まず名古屋釣法とは
旧ラグゼ757Sやアリヴェール72などの柔らかい竿を使いナイロンラインで5インチクラスのワームを中層引きする釣法
ワームはスタッド、スキーターフィッシュ、フィンズフィッシュ、スラッゴー、が有名。
今では珍しいチューブ系ワームや変わり種のギドバグ等も主流だったようです。(この辺りのワームは野池のカバー撃ちでしか使ったことがありません‥)
厳密にいうとスティックベイトの中層引きは“フワ釣り”というもので、チューブワームやクローワームのボトムスイミングは“底モゾ”といわれています。
ミッドストローリングとは
メバリングロッドのようなULの竿にライトライン、3インチほどの小さいワームをローリングさせるトーナメント思考の釣法
ワームに内蔵されたアルミをロールで反射させるフラッシングミドストというものもあります。
そしてジグヘッドスイミング
現在の琵琶湖で流行しているスタイルで パワーフィネスタックルを流用し、PEラインで飛距離と操作性を高めたものです。
今では各メーカーから様々な仕様のロッドが作られて選択肢も増えています。
近距離~遠投先でもしっかり魚を掛けていけるアドバンテージは大きいです!
ジグヘッドスイミングとの出会い
野池アングラーの頃、先輩がミドストで50upを連発していたのに衝撃を受けた。
話を聞くと、春先の縦ストにサスペンドしている雌を簡単に食わせられるという。
気がつけば、次の日からスピニングタックル一本で野池に通っていた。
中層を一定のリズムで引く感覚を身に付けるのには時間が掛かった
中層シェイキングとは難しいもので自分では出来ている気がしても、
実際はワームが暴れ過ぎていたり、レンジが上下したりと思い通りのアクションになっていなかったりする。
(余談ですが、ミドストのレンジキープはアジング、ラインスラッグの感覚はエギングをベースに身に付けました。)
コシが抜けたデストロイヤーF2-64xに物足りなくなると、メバリングロッドを流用してミドストしていた。
それから数年後、琵琶湖に夢を求めて移住。
そこで本場のジグヘッドスイミングと出会う
玄人のようなイメージと独特の竿さばきに美学を感じました。笑
初めはPEセッティングを使っていましたが、魚を掛けていくうちに少し使い辛さがあった。
調べていくうちに名古屋釣法というものを知り、アリヴェール72という竿に辿り着く。
ルアーショップおおのさんまで買いに行ったのが懐かしい‥
(この辺りまでの思い出の写真は携帯と共に琵琶湖に沈んでいます。泣)
アリヴェール72。トラウトロッドのようなコシの抜けたブランクスにナイロン8lb!
手に馴染むまで半年くらい掛かりました。
使い込むうちに湖北の急深ブレイクを引き上げてくるのにはこのセッティングが理に適っていると痛感した。
そして何よりもナイロンの振り重りが好きだった。
しかし遠浅サーフでの遠投や逆に超近距離、冬以外はパワースピニングやPEラインを使い分けるようになった。
こうしてジグヘッドスイミングの世界の深みへとはまっていく、、笑
ちょっと話が長くなりそうなので、何編かに分けて書こうと思います!
※この記事は筆者の持論であり、内容が必ずしも正しいという訳ではありません。ご参考までにお楽しみ下さい。
タックル選び
名古屋釣法は確立され尽くしているので、自分が語るものはありません。
名古屋釣法
冬+急深エリア
アリヴェール72
07ステラc3000
ナイロン8lb
スタッド5インチ
夏+シャロー
アリヴェール72
14ステラc3000s
pe0.6~0.8+フロロ12
スタッド5、サイレントスティック(SS)
ジグヘッドスイミング
この釣りの面白いところは人それぞれセッティングが違っているということ。
人の数ほどタックルが異なる
見ていて楽しいですし、そういうの好きです 笑
ロッド
仲間とタックル交換して振ってみたり、他魚種の竿で良さげなのを実際に使ったりして今のセッティングに辿り着きました。
印象に残った竿は数本ありましたが、、
一時期使っていたシーバスロッド ディアルーナMB S706L-4はPEラインではかなり使いやすかった。しかも4ピースで携帯性抜群! (なぜか手放してしまった‥)
やはりバスロッドが欲しいということで探していました。笑
ハリが強い竿だとバイトが弾かれたりするので、乗せ調子の竿の方がこの釣りに合っていると感じますが (バイトが浅い日はとにかく掛からない‥)
逆にココは強波動で寄せたい!といった時はハリの強い竿でラインを叩くようにアクションを入れる事もあるので、ティップの硬さ加減に悩まされていました。
そんな時に出会ったミッドライダー711。これは乗せ調子と掛け調子の中間的な竿でした!
個人的に好みのテーパーはレギュラーからちょいファースト、先おもり気味の方が振り感を掴みやすいと感じます。
ブランクス感度よりもラインスラッグの重みから得られる情報の方が多いので、振り感の重さを手首で感じながら水中の変化を掴んでいます。
市販のロッドではバンタム274Mが好印象でした!
まだまだ使っていない竿も沢山ありますし、ロッドの好みは人によって変わってくるので自分に合ったものを選ぶのが1番だと思います。
こんなライトゲーム用の竿でもJHSは出来てしまいます。笑
ライン
ナイロンラインは振りおもりを感じ易いのでラインスラッグを出す感覚が掴みやすいです。
不慣れな人こそナイロンだと思っています!
また冬特有の静電気でPEラインが水面からフワついてしまう時にはナイロンがおすすめです。
デメリットはスピニングでは8lbが限界なのと、PEと比べると飛距離が若干劣ることでしょうか?(吸水すれば問題なく飛びますが‥)
強風時でも流されにくいというメリットも大きいです!!
PEラインのメリットは飛距離と、ラインが細いので1ランク上のlb数を巻けること!
デメリットは根擦れに弱いのと、糸ふけを出すと感度が失われること (直線感度は最高です!)
ナイロンの特性と強度を両立したくて
パワースピニングでの使用はナイロンにリーダーのフロロラインを組んで使うことが多いです!
初期ドラグが弱いとヘッドシェイクでフックがポロッと外れたりする印象があります。
歯切れ対策と、より比重の重いラインを先端に組むことで飛距離UPやボトム接地感が掴みやすくなります。
※検証した訳ではないので効果は感覚的なものですが、、
糸の太さに関しては細い方が食う!ということはありません。
湖流が強い日やワームのアクションを考えると細糸の方が有利な状況もありますが、ラインの存在感を消すために細くすることはありません。
ラインが太ければ水の抵抗が掛かる分、よりスローに引けるというメリットは大きいです。
流れが効いていないノー感じな状況こそ太糸で浮遊感を高めることで「喰う引き抵抗」を作り出すことができます。
3000番スプールでモノフィラ系は8lb、peは1.5号のリーダー16lbくらいまでは問題なく使えます
掛けた魚はなるべくキャッチできるラインシステムを組みましょう!!
ドラグは自分の適正ドラグ値から3クリックくらい締め込んでいます!フッキング後の走り方に合わせて緩めます。
jhsタックルセッティング
以上のことを踏まえて、現時点での個人的組み合わせはこんな感じです!
湖北兼用
ミッドライダー711
ステラ3000番
pe1.0+フロロ14lb
急深エリア or 近距離
ミッドライダー711
ステラ3000番
ナイロン8lb+フロロ12~14lb(リーダー)
現時点でpeはソルティガの8本編み フロロはリーダーにもbass Xを使っています。
探せば探すほど手に馴染むロッドが見つからずに、もう2冬もJHSの釣りをメインから外していましたが、、
ミッドライダー711の最終サンプルが手元に届いてから、この冬は釣れるイメージが湧いてきて完全復活しました笑
次はワームとアクション編
②へ続きます、、
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