フルハンドメイド ウッドルアー”RIBAISA”

遡ること7年前、当時高校生だった私はビッグトップの釣りに魅了されていた。
人的プレッシャーが高まっていた福岡の野池でフルサイズのトップウォータープラグは、一般的なルアーに反応しにくいバスを浮かせられる魔法のようなアプローチでした。
あらゆるビッグプラグを試した結果、バイト数の多さとBIGフィッシュからの反応はハネモノ系が断トツ。
HI-FIN クリーパーやバウアーベイツ クリッピンホグフロッグジョイントのデッドスロー巻きで自己記録を更新していった。
そんな中一箇所だけどうしても攻略できなかった透明度の高いエリア。
そこで活躍したルアーこそが、隠れた名作 ヘドン ビッグタイガーでした。

(13cm。マグナムタイガーよりも一回り大きい)
1967年頃に作られた元祖ウェイクベイト。
wakeという言葉は流体力学で”後流”という意味があります。
ルアーの後ろに残る引き波に着目して作られたルアーということですね!
強ウォブリングで静かに”水面を搔く”アクションが特徴的なルアーでした。
クリアウォーターで非常に高い釣力があり、ハイプレッシャーなフィールドではハネモノより反応が良い場面も多かった。
時は流れ 琵琶湖に通う日々。
北湖のクリアウォーターでもビッグタイガーの威力は健在でした。

羽根物やジグヘッドスイミングとローテーションしながら、他のルアーが無反応な中でも10数バイト取れるような日も多かった。
ハイスピードなサイレントウェイキング
広い北湖では手返しの良いこの釣りがサーチベイトとして優秀でした。

と、ビッグタイガーが個人的最強トップウォーターだったのですが、、
オールドルアーの宿命、入手困難でいつからか一軍BOXから消えていった‥
市販のウェイクルアーってナチュラルなライブリー系があまり無いですよね? 釣れるのに何故でしょうか。。
それから数年。
もうすぐ最盛期を迎える北湖のトップシーズンであのアプローチをもう一度試したい‥ と思い立ってウッドを削る。
生み出すからには理想のセッティングを突き詰めて。

ウェイクベイト”RIBAISA”
自画自賛になってしまいますが、個人的好みのフィーリングに仕上がったかなと思います。
全長約13cm (5in class) 31g前後 (1.1oz class) リミットサイズです! 体高とボディの厚みでイメージよりもサイズ感があるでしょうか。
ちなみに1ピースボディの強ウォブル系はサイズ感がシビアでこれ以上サイズアップすると急激に反応が悪くなるような、、気がします。
ウエイトバランスとテールエンドを僅かに反らせることで水面を搔くアクションを強めています。
引き感のある強めのウォブル&ロールはさざ波やウネリが強い日でもしっかり泳ぎ切ります。
水噛みするサウンドがウッドボディ全体に響く感じが良いのではないでしょうか!
ノーマルリトリーブより1テンポ早いスピードでサラサラ巻き。
パシャパシャとテールで飛沫を上げながら心地よい引き感を感じられるスピードで巻いています。
クリアウォーターのナイト、デイゲーム共にサーチベイトとして手返しが良いアプローチです。
北湖では冬場の低水温であってもこのスピード感が肝になります!
ルアーを販売するにあたって釣果や使い方ではなく、なるべくルアー単体を見て選んで頂きたいですので‥ 初回の説明はこれくらいにしておきます笑
ご不明な点がございましたらInstagramのメッセージでお問い合わせ下さい!
(その他釣り方のヒントやバス釣り以外のご質問も何でも大歓迎です笑 お答えできる範囲で返答させて頂きます。)
アフターサービスやルアーの補修に関しての情報は後日記事にする予定です。
リリース情報や販売はInstagramをご確認下さい↓
“グリッタースケイルペイント”
グリッタースケイルという聞き慣れないワードは輝く鱗という意味になります。つまりリアルカラー!

リアルプリントではなくエアブラシのハンドペイントに拘って塗装しています。
滑らかなウッドボディに調色したカラーを塗り重ねた奥行きのある塗装をお楽しみください!
ジェームズ・ヘドンの名言に”ルアーのペイントを本物のベイトフィッシュに似せても意味がない”という言葉がありますが、
リアルカラーのフラッシングも多少は効いているのかなと、光の当たり方で変化する鱗一枚一枚の煌めきを表現してみました!
それにリアルカラーはなんともいえない所有感がありますよね!!
投げるのが勿体無いと言って頂けるような綺麗な塗装を目指しています。笑
初回リリースはグリッタースケイル “オイカワ婚姻色”
新人ルアービルダーとして、今後とも宜しくお願い申し上げます。
夢を手にするために木に魂を込めて。
record in mind!