浦戸湾 アカメ -5日間で7本のアカメをキャッチした釣行-

アカメ

2022年4月下旬

ここは高知県浦戸湾。

始まりの序章

高知に入ってから連日の豪雨、全てはここから始まった。

湾全体が河川からの濁りで埋め尽くされていく

濁りと淡水を嫌うとされているアカメ、雨続きでは釣果が落ちるといわれる。

しかし、河川から海水系のベイトが押し流されてくる状況下は湾側がプラスになる状況とも言える。

プリスポーンの荒喰い時期ということも相まって群れが接岸するエリアを当てられれば、信じられないような反応が得られることがあります。

今回も様々なエリアを巡り、結果的に一つのエリアに行き着く。

ルアーはジャイアントベイトのみ。

開始3投目くらいだったと思う、着水してジャークを入れた直後に突き飛ばされるようなバイト!

惜しくもフックアップさせられなかったが、ルアーにははっきりと歯形が刻まれていた。

一発のバイトでここまで深い傷がついてしまう。アカメ恐るべし。笑

それから程なくしてチャンスは2回あったが、どちらもファーストランでラインブレイクさせてしまった‥

実はいつも使っているリーダー140lbを車に置いてきていて80lbの細糸で組んでいた。

完全に意識の甘さで起きたラインブレイクだったと反省する、、

※PEラインはキャスティング用の6号(もしくは8号)300m巻きを半分にして使っています。

今回はルアーを4個しか持参していなく手持ちはパチイノとマザーだけになった。この2つをローテーションで使う。

初日はスローなアクションへ反応が良かったのでマザーを選択

干潮で水深が1mを切ったシャロー、表層を幅広のS時でグライドするマザーにゴッッと電撃が走る様なバイト!

ロッドを立てる間も無く 暴力的なファーストランが始まる。

指ドラグで走りが止まるまで耐える‥

強いタックルでパワーファイトに持ち込んでしまうと、落水の危険性やフック、スプリットの破損が起こり得る。

周りに障害物の少ないオープンエリアでは余裕を持ったファイトがキャッチ率を向上させる。

5分程のファイトの末に上がって来たのは浦戸湾特有の濃い紫色に輝く91cmのアカメ。

初日はこの一本で切り上げた。

X-day

2日目はのんびりと過ごして昨日の時合い寸前にポイントに入ることにした。

大潮ということもあり干満差が激しく、時合いが短いので1日2時間程しか釣りをしないのが習慣となっている。

ルアーはアカメでは初使用のパチイノ。7万円で買ったルアーをこの水域に投げ込む恐怖感は計り知れない 笑

ベタ凪の静かな水面。今回の遠征5日間は水面に跳ねるベイトを見かけなかったが、薄濁りの水中からは異様なオーラが漂う‥

早くキャストしたい衝動に駆られつつパチイノを水面に浮かべて鮫皮に給水させる。

浦戸湾の水の匂い付けが完了したところでキャスト開始!

昨日の状況は続いておりルアーへの反応は良い。

開始早々 一本目をランディング。

スポーニング絡みの新群れが次々に押し寄せる、ブレイク隣接のシャローエリア。早いアクションで手返し良く打っていく

立て続けに二発目!

バイトの衝撃と共にスプールからラインが一気に放出される‥

小アカメでも油断すると体ごとロッドを持っていかれそうになる。圧倒的瞬発力とトルク!

2日目の時合いはここで終わった。

3日目の晩。

群れが抜ける前に良い魚を取らなければという焦りがあったが、群れはまだ寄っていた。

潮の関係で時合いが徐々に短くなっているが、バイトはそこそこ取れている。ルアースピードが合っていないのかショートバイトが多発。

アクションが破綻する寸前の速さに変えた瞬間、ドゥンというバイトから全開ダッシュ!

サイズが小さいと分かっていても根にフルダッシュされると少し焦る。

この辺りの群れは小さめのサイズが多いようで特大が出る気配はあまり無い。

早めに見切りを付けて他の群れを探すのが賢明なのかもしれないが、ここまで連発すると面白いので狙ってしまう笑

ルアーをマザーに持ち替えてサイズアップを狙う!

ルアーを大きくしたからと言って釣れる魚が大きくなる訳ではないが、スローでワイドなグライドは大型の魚に効くアクションだと思っている。

薄濁りの水中から漂う不気味な気配。一瞬、ルアーを投げるのを躊躇ってしまう、、

バイトの瞬間に猛ダッシュで引き摺り落とされそうになるのが恐怖でしかない。笑

思い通りのトレースコースにルアーが着水した瞬間少し水面がモワついた気がした。

「絶対喰うやろ、、」と独り言を呟きながら、スロー気味なグライドで左右にマザーを走らせる。この水域では30cmのマザーがミノー感覚で扱えてしまう。

数ジャーク繰り返した所でドゥンッというバイトからフルダッシュ!

今までの魚より力強い走り!

メーターオーバーだと確信して優しめなファイトを心掛ける。

何発か激しいエラ洗いで抵抗するが、難なくボガグリップで下顎を捉えた!

110cmとアカメ界ではまだお手頃サイズですが、バランスの取れた体型が美しい個体でした。

最終日

4日目の日中は他のアングラーさんや地元の方と立ち話をしたり、あまり睡眠を取れないまま夜を迎えた。

昨日のメータオーバーとのファイトでマザーのジョイントが壊れてしまい使用可能ルアーはパチイノ一つのみ、、

今晩は満潮潮止まりのタイミングでポイントに入った。

ラインを巻き替えたりフックを研いだりしていたらポイントに人が増えてきたので、急いで準備をしてキャスト開始!

大潮ということもあり水位が高くてバイトを取れるレンジまで届いていない‥

そんな時パチイノやデニイロは腹の縫い目にネイルシンカーが刺せるので便利。

表層から下にレンジを刻んで反応が良いコースを探る、、

しばらくの沈黙を経てヒット!笑

一度もエラ洗いをせずに下に向かって強烈な走りを繰り返すので、良いサイズだと予想していたが、、

上がってきたアカメは太短い個体だった。

この魚をリリースした数投後 再びヒット!

全く走らない個体でしたが、目の前でエラ洗いを連発して迫力のあるファイトだった。

遠征2本目のメーターオーバー

脊っ張りが美しい個体、、

この水域でジャイアントベイトは飲み物!

ラインブレイクの危険性が高い吸い込み方、口の中でルアーが捻じ曲がっており 130lbリーダーが毛糸の様に毛羽立っていた、、

まだまだ釣れそうな気配だったが、睡魔に勝てず車に戻り4日目の晩が終わった。

5日目に残されたルアーは壊れかけのパチイノのみ。

前日にアメリカンなジャイアントベイトを手に入れたのですが、これが中々のじゃじゃ馬で太糸では使い物にならなかった笑

こんな状況では勝負にならない、、

ルアーの弾切れで高知に後ろ髪を引かれながら、泣く泣く帰路に着くのであった。

次にここへ訪れるのは短期移住してからになると思う。

大アカメ“ミノウオ” に心を奪われ、4ヶ月程高知へ移住する決断をした。

人の心を動かす魚が浦戸湾に潜んでいる。

これから釣りに来られる方にご協力頂きたいこと

希少な魚を狙える環境に常に感謝心を持ち、最低限のマナーは守りましょう!

・糸くずや釣り場で出たゴミは持ち帰りましょう。

・近隣住民の迷惑になる行為には気を付けましょう。(大声での会話、迷惑駐車 等)

・先行者には挨拶を!(近くに入る際は一声掛けてから、許可を得ても一定の距離を保ちましょう)

・釣り上げた魚はなるべく早くリリースすることを心掛けましょう。(写真撮影する際は撮影の準備が整うまでフィッシュグリップ等で魚を水につけておくと落ち着いて綺麗な写真が撮れます)

・確実に取れる!と思える なるべく強いラインシステムを組みましょう。(ラインチェックも忘れずに!ラインブレイクは魚にも自分にも良い事はありません)

これからも この素晴らしい環境を維持して皆様が楽しい釣りを展開出来ますように‥。

ご協力宜しくお願い致します!^ ^

最後までお読み頂きありがとうございました!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました