ライギョゲームの魅力

雷魚

2023年7月中旬

春先からバスとビワコオオナマズを追い続けていたら、季節は夏になっていた。

アフター回復系のバスが面白いシーズンではあるが、春先に燃え尽きてやる気が出なかった。

これはあの魚種しかない!

数年ぶりにライギョの顔が見たくなり、各地を回ることにした。

この小さな雷魚はライヒー (タイワンドジョウ)という限られたフィールドにしか居ない希少なライギョ

小さいながらアグレッシブにフロッグを追っかけてアタックを繰り返す。

これがアベレージサイズ。
元々小型な種類ということもあるが、
小規模フィールドの雷魚は血が濃くなって小型化する傾向がある。

カムルチーと違ってサイズは出ないが、模様の美しさを楽しむライギョゲーム。

小さい個体はコントラストがハッキリした蛇柄、大きめの個体は紫色のグラデーションが美しい

日没寸前に出た良型

雷魚の種類

福岡の雷魚
自転車で片道20kgのヒシモフィールドによく通っていた

雷魚はエラ空気と空気呼吸を使い分けられる珍しい魚です。

エラの上部にあるラビリンス器官を使い空気中から酸素を吸収できる仕組みになっています。

(魚体が濡れている場合のみ陸上で呼吸できる魚ですので、撮影時はこまめに水を掛けてなるべく早くリリースしましょう!)

世界中には様々なスネークヘッドが生息していますが、国内には3種類生息しています。

カムルチー

一般的な雷魚がカムルチー

朝鮮半島から食用や観賞用として移入され、全国的に分布しています。

肉食魚で小魚やザリガニ、カエルを主に捕食します。

3種のうち最も大型化する雷魚で最大記録は1m。

タイワンドジョウ(ライヒー)

台湾から観賞魚として移入され、香川県と兵庫県の野池や河川の狭い範囲に分布する。

最大記録は70cm程度の小型な雷魚

頭の模様を上から見ると〝一八八〟に見えることから現地名はイーバーバー。

鼻先が丸く模様が美しい種類です。

ちなみに明石海峡を隔てて2つの異なる系統があるように感じます。

上の写真は兵庫側の黒っぽく大型化するタイプ。下は南部側の鮮やかで小型なライヒー。

雷魚は地域によって模様や発色が異なる魚なので、各地を巡るのも楽しみの一つになります。

もう一つがコウタイといわれる雷魚

観賞魚のような見た目で30cmほどの超小型種。

台湾から石垣島に移入され、個体数は少ないと言われています。

と大きく分けて3種類の雷魚が国内に棲むのですが、もっと深掘りすると、、

カムルチーはロシア側に生息するアムール亜種と中国や朝鮮半島に生息する中国亜種の2タイプがあります。

日本で外来種とされているカムルチーは中国亜種ですが、北海道の雷魚は在来のアムール亜種である可能性も考えられています。

江戸時代の書物に記述されていることや、古くから日本に生息していたとされる証拠があり意見が交わされています。

カムルチー×ライヒーのハイブリッド型

一部の混泳フィールドで見られるライヒーの特徴を持つ大型のカムルチー。実際にディスプレイ行動を目撃したという論文も出ているので信憑性は高いです。

雷魚タックル

お気に入りのフロッグはスナッグプルーフ

フロッグルアー

雷魚はフロッグでなくても釣ることはできますが、ゲーム性を高めるために中空ウィードレスフロッグを使います。

針は魚への負担の軽減とスムーズに外せるようにバーブレスのものを使用しましょう!

バス用フロッグの流用も可能ですが、空気室の広いライギョ用フロッグの方がウエイトを足せるのでチューニングの幅が広がります。

シーラーは信頼と実績のパンドー! フロッグチューニングにはなくてはならない存在です。

フロッグゲームの楽しみはチューニングにもあります。

少しでもキャッチ率を高めるために‥浮き姿勢、フックアップの良さ、バレにくさ、ウィードレス性、アピール力など改良しながら自分だけのオリジナルフロッグを仕上げられます。

少しマニアックな内容になりそうなので別の記事に書こうと思います笑

ロッド

オープンエリアではバス用のXHクラスでも対応できますが、カバーエリアはパワーがある雷魚ロッドの使用が好ましいです。

この釣りにおいて感度も軽さもあまり重要ではないので正直どのメーカーの竿でもあまり変わらないと感じます笑

個人的にはオオノのウィードベッドモンスターで揃えています。

クリークマイスター76L→オープン~パラ菱

ビッグヘッドスペシャル80MH→1枚菱~ヘビーカバー

使用頻度が高いのはこの2本!

ラインとリール

ラインはpe6号~10号

オーバーに思えるパワータックルですが、力強いヘッドシェイクやカバーに擦れると6号でも不安になります。

サイトフィッシングでもラインの太さで見切られることはあまり無いので、なるべく太いラインを使うのが望ましいです。

このラインカラーが好きなのでソルト用300m巻きを3等分にして使っています↓

大きいフロッグをフルキャストすると70mくらいは飛ぶのでリールはラインキャパが大きいものを使います。

昔ながらの雰囲気がある丸型が主流ですね!

アンバサダー5500c、6500c

カルカッタコンクエスト300、400

ラインの結束はダブルラインのビミニツイスト(捻り回数25回以上)

輪っかの先端を片結びしておくとフロッグから外す時に指で摘みやすくてスムーズです!

※ラインブレイクで口にフロッグが残った魚は死んでしまいます。確実にキャッチできるタックルを使いましょう。

フロッグが呑まれてしまった時のためにロングノーズプライヤーとマウスオープナーは常に携帯しています。

(器具を使って外している最中にライギョが暴れると歯を損傷させてしまうことがあるので、なるべく手で外すようにしています。)

手で外す場合は少し怪我をする前提になりますが、親指で口の横側 歯茎辺りをグッと力を入れて押し下げる、利き手でプライヤーを持ちフックオフするといったやり方になります。

雷魚フィールド

カバーフィールドとオープンエリアはそれぞれの楽しみ方があります。

カバーフィールドはライギョゲームの醍醐味!

最高に雰囲気が良いカバーの上でフロッグが吸い込まれるのは快感です笑

ポッパーフロッグにアタックしてきたライギョの大ジャンプ
貴重なオニバスの混合カバー

ベジテーションカバーは年々減少しています。 大規模なカバーフィールドは人的な環境変化でほとんど失われてしまいました。

ボタンウキクサの角に呼吸で上がってくる雷魚を待ち伏せ

オープンエリアはサイトフィッシングメイン!

呼吸撃ちは賛否が分かれますが、目視できるのでより大きい魚を選んで釣ることができます。

ライギョは神経質な魚なのでフロッグに触れることなく見切られたり、僅かなアクションを嫌がって逃げたりとカバーゲームにはない駆け引きを楽しむことができます。

90cmを超えるライギョが呼吸で上がる場所に何日も待ち伏せしてタイミングを伺うことも‥

意外と知られていない生態や捕食行動を見られたりと良く観察することが釣果を高める鍵になります。

灼熱の雷魚ゲーム

ライギョ釣りはフィールドの開拓作業から始まる。

灼熱の炎天下の中、Googleマップと睨めっこしながら当たりポイントを見つける地道な作業の積み重ねが釣果へ結びつきます。

8月 より大型のライギョを求めて遠征釣行

各地でモンスターライギョが釣れていた時代はバスブームより昔で、かつてのスーパーフィールドの大半は無くなってしまったという。

ライギョは環境変化に弱く、僅かな変化でも消滅してしまうほどデリゲートな一面があります。

モンスターライギョの話で度々耳にする “今はもう居ない” という言葉を覆してみたくて、かつて大型が生息していたフィールドを廻った。

初場所での1シーズンはなるべく観察に当てたいので、オープンエリアをメインでランガンする。

フィールドはフルオープンの湿地帯、狭い範囲に複数の雷魚が上がってくる呼吸ポイントで張り込んでみることに。

呼吸するタイミングでは70cm後半くらいの魚が集団で上がってきたりしていた。

そういった時はフロッグにも積極的にアタックしてくるが、時合いが終わるとパッタリと上がって来なくなってしまう。

大きい個体は時合いが終わってしばらくしてから出ることが多い。

静まり返った水面に突然90cmは超えていそうな個体が上がってきた。

対岸に吊るしていたフロッグに一瞬反応するも、直ぐに潜ってしまい食わせることは出来なかったが、スプーンヘッドの極太体型に足が震えた。

フロッグで大型の個体をサイトするのは案外難しい。

大型個体は呼吸で水面に留まっている時間が短くキャストする前に沈んでしまうし、チェイスまで持ち込めてもバイトする前に鼻先で突いて違和感を感じるとフルダッシュで逃げてしまう‥ 繊細なアプローチが求められます。

オープンエリアは真夏の炎天下になると魚の活性が急激に下がる

連日猛暑日続きで、少しでも活性の高い魚を求めてカバーエリアを廻ることにした。

チューニングしたてのスナプルを遠投しアクションしていると‥

後ろから大きな引き波と共に激しいバイト!

フッキングが決まると下へ下へと潜る魚、、

トルクフルなヘッドシェイクとヒシモの中でラインが不気味に糸鳴りする‥

ラインブレイクとフックアウトに怯えながら無事にランディング!

狙いのサイズには程遠いですが、久々の85upは別格に嬉しい一本でした。

“85.5cm/5440g

短いライギョシーズンはこの魚で終わりを迎えた。

ライギョゲーム沼

年は変わり2024年

待ちに待ったGWはライギョゲームに費やした。

近畿→中国→北陸→近畿→四国→九州→四国→近畿 と合計走行距離3500km超え笑

シーズン1発目の80アップ
大型ライヒーが連発したヘビーカバーフィールド
南部の美しい小粒ライヒー

久々の九州や香川の野池郡、北陸のビッグフィールドなど良いフィールドはまだまだ点在していますね!

沢山のライギョ達に遊んでもらいつつも、去年に続きモンスターライギョを追っています。

痩せ気味の80アップ
バラした方は太ももくらいの太さだった‥

フィールドポテンシャルの恩恵で90アップはありそうな魚を2回掛けるもどちらもパワー負け、、

銃撃のような捕食音、ロッドが飛んでいきそうなジャンプ‥悔し過ぎる。

季節は初夏。スポーニング真っ只中でディスプレイ中(産卵行動)の雷魚達やネストが目立ち始めた。

ライギョの産卵期は6月〜8月前半、赤い稚魚の群れを引き連れて子守りしているペアも見かける。

このような状況ではなるべくロッドを置いて見守るようにしている。

模様のコントラストが強い個体はネストの魚である可能性が高い。

カバーゲームでは狙っていなくてもネストの上にフロッグが通って威嚇アタックを取ってしまうことがある。

そんな魚を釣ってしまったら、なるべく早く元居た場所にそっとリリースしてあげましょう。

年々ライギョフィールドを取り巻く環境は悪くなる一方で個体数は減少していると感じる。

一度潰れてしまったポイントは元に戻りません。

半日で40発くらい出せる貴重なフィールド
釣りすぎるといじけて出てこなくなってしまうので、年に2回だけ楽しませてもらう。

いつまでも美しいライギョと出会えるように、

今残されているフィールドを大切に守っていきたいですね。

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