ウッドルアーの補修について

ハンドメイドルアー

ウェイクベイト”RIBAISA” 突然の抽選販売でしたがご応募して頂いた皆様、ありがとうございました。

今まで一アングラーだった名も無きビルダーの作品にも関わらず、数あるルアーの中から選んで頂けたことがとても嬉しいです。

想像を超える応募やお問い合わせを頂き、正直とても驚いております‥ 当選しなかった方もまた近々再販を予定しておりますので、是非宜しくお願い致します。

ローカルの方から最近バス釣りを始めたという方まで応募に参加して下さったり、応援のコメントや熱いメッセージもありがとうございました!

ルアーの質問やそれ以外のことでもInstagramの方にメッセージを頂ければお答えさせて頂きます。

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新人ルアービルダーとして、今後とも宜しくお願い申し上げます。

お買い上げ頂いた皆様、誠にありがとうございました。

各地方に渡っていったRIBAISAがどんな魚を引っ張ってくるのか楽しみで仕方がありません。

もちろん飾っていただいても実釣で酷使して頂いても、どちらでも作り手としては非常に嬉しいですが、

ルアーは道具ですので、使い続けていると傷がついたり壊れることもあります。

塗装強度はテスト済みですが、使用に伴い剥がれてしまうことがあります。

そこで補修が必要になってくるのですが、ウッドルアーを所有している醍醐味の一つとしてリペアする楽しさというものがあります。

このblogを読んでくださっている方の大半が既に分かりきっている内容かと思いますが、個人的な補修方法を紹介させて頂きます!

もちろん他のメーカーさんのウッドルアーも基本的にはこれから紹介する補修方法で問題ありません。

ウッドルアーの補修方法

※リップが破損してしまった場合はInstagramでご連絡頂ければ着払いで発送致します。(私がルアービルディングをしている限りアフターサービスとさせて頂きます)

ヒートンの補修

ルアーをストラクチャーにぶつけたり、ランディングした魚が暴れるとヒートンが曲がることがあります。

ヒートンというものは接着剤の接着力ではなく、ネジの構造が強度に直結しているので補修しなくても抜けることはほとんどありませんが、

ヒートンが緩くなったり回り始めた場合は補修が必要になります。

用意するものは二液性エポキシ系接着剤

コニシのクイック30がおすすめです!

クイック5はゆっくり作業していたらあっという間に固まるのであまりオススメできません。笑

ヒートンを外してねじ山の部分に薄くエポキシを塗りこみます。

エポキシは混ぜ合わせ1:1の比率を守らないと硬化不良が起きやすいのでお気をつけください!

ヒートンをねじ込み周りにはみ出たエポキシを拭き取り、

ヘラでヒートンの根本を埋めるようにエポキシを盛って完成!

コーティング、塗装のリペア

現時点でルアーのトップコートは車用のウレタンを使用していますので、車の傷直しのそれと同じ手順になります。

用意するもの
・瞬間接着剤 (普通の中粘度のもの)
・紙やすり(耐水ペーパー) 1000番1500番2000番
・車用のコンパウンド
・磨き上げウエス(ティッシュペーパーでもOK)
・紙を折り曲げて作ったヘラ (下の写真)

コンパウンドは少し高いですがこれがおすすめです!↓

まずは補修箇所の汚れを拭き取り、瞬間接着剤を付けていきます。

ロックエリアの大岩にフルキャストでぶつけた傷跡

瞬間接着剤をそのままルアーにたらすと液が垂れて悲惨なことになるので絶対におやめください。

(たまに急いでいる時に直塗りすることがありますが、ほぼ100%垂らしてベタベタになります笑)

紙を折り畳んで作ったヘラ(先端を斜めにカットすると使い易いです)に接着剤を少量付けて、慎重に補修箇所に塗ってください!

塗った部分が僅かに盛り上がるくらいでOKです! 塗り重ね過ぎると後のサンディングが大変になります。

空気中の水分と反応して白くなることがありますが問題ありません!

「瞬間」というものの完全硬化するのには時間が掛かります。

(本来は瞬間接着剤用のプライマースプレーを吹いて瞬時に硬化させるのがベストですが、自然硬化でも大丈夫です!)

完全硬化してから触らないとベタベタになるのでお気をつけください!

しっかり硬化したら紙やすり(耐水ペーパー)でヤスリ掛けしていきます!

ガタつきが激しい場所は1000番から、それ以外は1500番から番手を上げていきます。

指で撫でて補修箇所と周りのコーティングの段差が無くなったら完了!

このスベスベな手触りが好きです 笑

ヤスリ掛けし過ぎると塗装の下地が出てくるのでお気をつけください。

2000番で仕上げたら次の工程です!

コンパウンドをウエス(ティッシュでも可)に垂らして磨いていきます。

こちらも段階を踏まえて 細目→極細→超極細

心を込めて磨き上げていきます。笑

徐々に艶が出てきました。

ついでに全体を超極細のコンパウンドで仕上げて完成!

背中の小傷はビワコオオナマズの歯形。
記念に残しておきたい歯形の部分だけあまり触らずササっと磨き上げています

こんな感じでしょうか。反射系カラーなので写真では分かりづらいですが、実際はテカテカに輝いています 笑

フックサークルも同じようにして補修することができます!

とにかく心を込めて磨き上げるというのが肝心です 笑

ハンドメイドウッドルアーは幾度となく研磨の工程を繰り返して作り上げられていきます。

目には見えない部分ですが、一層一層魂を込めて積み重ねていったものが最終的な仕上がりに大きく影響します。

より大きな魚、より美しい魚と巡り会えるように祈り‥ 釣れる光景を思い浮かべながらルアーを作り上げています。

是非、ルアーと語り合いながら磨いてみてください。

そんな思いが釣果を引き寄せるのではないかなと思っています!

良い釣りになりますように。

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